ハードウェアやOSなどの保守切れの度に、情報システム部門はコストや作業の面で大きな負担を強いられます。この問題を抜本的に解決する手段が、保守切れへの対応が不要なクラウドへの移行です。

とはいえ、基幹業務にOracle Databaseを利用している企業が多い一方で、クラウド化を安心して任せられる移行パートナーはそれほど多くありません。企業活動に大きな影響を及ぼすシステムであり、なによりも堅実な移行作業が求められるうえに、データベースの役割や運用方法が企業ごとに異なるため、ケースバイケースの対応が必要となるからです。

実際の移行作業に際しては、さまざまなシナリオをご提示したうえで、お客様にとって最も整合性の高いシナリオを選ぶことで、Oracle Databaseのクラウド移行を確実に行います。

また、移行先となるOracle Cloudは、Oracle Databaseとの親和性が高く、コストパフォーマンスやライセンスの面でも有利です。

オンプレのOracle DatabaseをIaaSに移行する方針のお客様は、ヒアリングの際に、運用コストを重視しているというお話でした。そこで、PaaSでの運用をお勧めし、運用コストの大幅な削減に加えて、運用負荷の軽減も実現しました。

お客様はOracle Databaseのクラウド移行後も、オンプレで利用していた旧バージョンでの運用を望まれていました。PaaS上のデータベースは自動的に最新バージョンでの運用となることから、お客様側でバージョンを選択できるIaaSで構築しました。

オンプレでの運用時には、費用が高くて遠隔地での冗長構成を断念したというお話でした。そこでOracle Data Guardを用いて、東京/大阪リージョン間でのDR(Disaster Recovery)が低コストかつ容易に実現しました。

「信頼性」や「パフォーマンス」を重視したいというお客様に、Oracle RAC(Real Application Clusters)の構成をご提案しました。PaaS上でRACを組めるため、コストを抑えつつ、可用性や負荷分散、拡張性に優れたDBを構築できました。

Oracle Databaseのクラウドへの移行作業そのものは、お客様側で実施したいというご要望でしたので、MEC側は事前調査および検証作業のみを行いました。実際の移行では、お客様には困難な作業が発生したことから、追加でご支援を行いました。

Oracle Cloudのクラウド化について検討しているものの、なんらかのご事情で最初の一歩を踏み出せないようでしたら、さまざまな移行シナリオをご紹介いたします。

私たちとのやり取りにより、お客様に新たなヒントが生まれるかもしれません。もちろんご相談ベースのお問い合わせも大歓迎です。