CASE STUDY

事例

株式会社加古川ヤマトヤシキ 様

百貨店及びその他店舗の運営等

約73名

1906年4月

課題

  • ファイルサーバをはじめとする情報系システムが老朽化していた
  • 1名で運用を担当しているため、極力、保守の負荷を削減したかった
  • 各種機器のサポートを安心して任せられるベンダーが見つからなかった

効果

  • 情報系システムをオンプレミスからOracle Cloudへと全面移行
  • ボトルネックとなっていた老朽化したネットワーク機器の更改
  • ネットワーク機器などインフラを含めた保守をエム・イー・シーに一本化

創業1906年4月、母体である洋品雑貨商「米田まけん堂」として兵庫県姫路市で創業。戦後に姫路市商店街の復興を計り、百貨店経営をスタートした加古川ヤマトヤシキ。110年を超える長い歴史の中で地域に密着したビジネスを進め、地元である加古川での地域貢献、
社会貢献を果たしています。

その同社では、オンプレミス環境で運用してきたファイルサーバやメールサーバ、ADサーバなど、情報系システムが老朽化。
リプレース期を迎えていました。そこで、2021年年初より本格的にシステム更新について検討することになりました。

「ハードウェアだけでなく、ソフトウェアも老朽化が目立つようになっていました。一部は保守切れを迎えていたものもありました。
その更新にあたって、当初からクラウド環境への移行を考えていました」(システム担当者様)と振り返り、次のように続けます 。
「当社のシステムは、小規模のためオンプレミスを継続するのでは運用を含めてコスト高になります。加えて、今後もオンプレミスは
定期的な更新を検討しなければなりません。一方、クラウド移行はBCP対策としても大きなメリットがあると考えました」

同社におけるシステム担当は1名で、今回の移行対象ではない基幹系システムの管理もおこなっています。これまでもシステム老朽化に起因するトラブル対応は、負担になっていたといいます。

「すでに老朽化していた社内ネットワーク機器が原因の遅延で業務に影響することもありました。また最近は、大規模な自然災害も
頻繁に発生しているため、安心安全なシステム環境を実現するためにもクラウド移行が最良の選択でした」(システム担当者様)

同社では、2020年5月にエム・イー・シーを含めた4社に提案を求めました。各社の提案は、オンプレミス、クラウド、ハイブリッド型と異なる構成の提案がありました。オンプレミスの提案は他社と比べて2倍近くと、かなりのコスト高であったため脱落し、他社のクラウドによる提案との比較になりました。

情報系システムのクラウド移行を選択した同社では、複数のパブリッククラウドについて比較検討し、Oracle Cloudの採用を決定しました。採用理由は、Oracle Cloudが導入・利用料を含めて安価であったことに加えて、アウトバウンド(下りデータ)通信料が月10TBまで無料であることも大きなメリットでした。
2021年3月に、日本オラクルより紹介を受けたエム・イー・シーが、既存のオンプレミスサーバをOracle Cloudへ移行するプロジェクトの提案をおこないました。

対象サーバは、ファイルサーバ、DeskNet’s(メールサーバ)、ADサーバ(メイン・サブ)、DNSサーバ、監視サーバの
5システム/6サーバです。一部、保守切れを迎えていたハードもあったことから、できるだけ迅速な移行を求めていました。

「従来、契約していたオンプレミスのベンダーは、非常に高価であることから、新規にベンダーを探したものの、条件に合うベンダーが見つからなかったため、いったん計画の見直しを迫られました。そこで、エム・イー・シーに相談したところ、Oracle Cloudへ移行するサーバと、オンプレミスに残る老朽化したネットワーク機器などを含めて、リモートで運用監視し、保守するという提案をしてもらいました。
システムを私一人で面倒を見ていることから、とても助かりました」(システム担当者様)

同年6月に保守契約を締結。予算の都合から、プロジェクトはフェーズを分けて実施することとなり、フェーズ1では、
ファイルサーバ、メインのADサーバ、DNSサーバ、Oracle Cloud経由でのリモート保守環境の構築を対象としています。

「エム・イー・シーは東京のベンダーですが、リモートでも充実したサポートを受けることができるベンダーと判断しました」(システム担当者様)

たとえ近郊のベンダーとシステムサポート契約をしても、トラブル対応の際に、オンサイトサポートを受けるとかなりのコストになり、対応に時間もかかります。

「その点、エム・イー・シーはインフラも含めて一括で対応し、リモートによる監視をはじめ、障害調査・対応を提案してくれました。
今回、システム移行作業を含めてベンダーを一本化することで、窓口も一つになり、状況を理解している技術者のサポートが受けられることは大きなメリットでした」(システム担当者様)

Oracle Cloud移行プロジェクトは、2021年7月にフェーズ1が本格的にスタート。翌月より順次、サーバをリリースしていきました。エム・イー・シーでは併せて、Windows端末の導入支援やセキュリティ製品導入の判断支援も実施しています。
現在、フェーズ1を終了し、ファイルサーバ、メインのADサーバ、DNSサーバの移行とボトルネックとなっているネットワーク機器の更改を完了しています。

「以前に発生していた老朽化した機器が原因のネットワーク遅延もなく、安定稼働しています。レスポンスも早く、
ユーザーはクラウドを意識せず、オンプレミス環境と同様の感覚でシステムを使用しているようです」(システム担当者様)

運用面におけるメリットも大きいといいます。

「オンサイト保守と比較すると、コストは約半分になっています。私自身、元々、SIerにいたので、ベンダーの技術者を多く見てきましたが、エム・イー・シーの技術者はレベルが高いと感じます。
当社のシステム環境はもちろん、運用の状況を深く理解した上で適切なアドバイスもしてくれます」(システム担当者様)

また、以前のオンプレミス環境では、建屋の定期点検に伴い、必ず電源を落とさなければならない日がありました。そのためサーバを安全にシャットダウンして、電源の復旧後に立ち上げ直す必要がありました。

「機器が老朽化していたこともあり、そのたびに本当に無事に立ち上がるのか、不安を抱えていました。
今回、主力サーバのOracle Cloudへの移行が完了したことで、その不安がかなり解消しました。加えて、BCP対策という点でも、
最近に多い自然災害、特に落雷への対応という点でも、安心感につながっています」(システム担当者様)

同社では、来年度以降にOracle Cloud移行プロジェクトのフェーズ2として、メールサーバ、ADサーバ(サブ)、監視サーバの移行を進める方針です。さらに、その先では、他の老朽化した他の機器のリプレースを進めるとともに、ネットワーク構成を見直し、スリム化を図っていくことを計画しています。

「今回のプロジェクトでエム・イー・シーは、基幹系システムをお願いしているベンダーとの意思疎通もしっかりとって、広範囲にわたるサポートを提供してくれました。
これからもベンダーという関係を超えて、パートナーとして継続してサポートをお願いしたいですね」(システム担当者様)

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